売掛金現金化をすれば、本来の振り込み日より前に現金を手にすることができるため、様々な支払いに回したり新しい投資に使うことができます。うまく資金を回転させることができれば、売掛金現金化にかかった手数料以上のメリットを得ることができるかもしれませんが、誰でも利用できるわけではありません。業者によって売掛金現金化の最低金額を設定しているところも少なくなく、ある程度大きな会社をターゲットにしている場合は数十万、場合によっては百万円以上の売掛金でないと買い取ってもらえないこともあります。取引にかかる事務コストは金額によって大きな差が生まれないため、小口の取引をたくさんするよりも大きな取引をしたほうが業者側が都合が良いからです。

仕事が完全に終わって、請求書を発行しているということも重要な条件です。現在進行中の仕事については買い取りの対象外となります。請求書を発行していない場合は、必ず請求書を発行後に買い取り手続きを進めてもらうようにしましょう。この際、本来の支払日までの期間の長さが手数料に影響を与えることが多いため、支払日が近い請求書を売却したほうがコストを抑えることができます。

同じ業者で何度も取引実績を重ねると、手数料が安くなったり、ある程度融通の利いた取引をしてくれるようになる可能性もあります。これからも何度か売掛金現金化をすることがある場合は、なるべく同じ会社で信用を積み重ねていったほうが良いです。