ファクタリングは、銀行などの融資と比べて審査が甘いと言われていますが、場合によっては審査落ちしてしまうケースもあります。そのため、事前にどのようなポイントが審査で重視されるのかを把握しておくことが大切です。ファクタリング会社によって審査基準は異なりますが、一般的に最も重視されているのが売掛先の信用度です。ファクタリング会社は、売掛先が倒産してしまったり、経営状況が悪化して支払いが遅れたりするリスクがあるので、売掛先の信用度を最も重視しています。

そのため、上場企業などの信用度が高い企業との売掛債権を利用することで、審査に通過する可能性を高めることが可能です。また、売掛金の支払いサイトも審査基準のひとつです。一般的に支払いサイトが短いものほど、ファクタリング会社にとって未回収リスクが低い売掛債権となります。一方で、支払いサイトが長いものほど未回収リスクが高くなるので、支払いサイトが短い売掛債権ほど審査落ちのリスクを軽減することが可能です。

利用者の売上規模と利用希望額のバランスも審査対象となります。例えば、年間の売り上げが2、000万円の会社が、1、000万円の資金調達を申し込んだ場合、審査はかなり慎重に行われることになります。たとえ、1、000万円を超える売掛債権であったとしても、本来の業務とは別の目的に使うのではないかと疑われる可能性が高いので、事業規模に応じた金額で申し込むことが大切です。さらに、利用者の人格や人柄も審査で判断されます。

特に、売掛金が一度利用会社に振り込まれる2社間ファクタリングでは、持ち逃げなどのリスクがないか慎重に審査されます。そのため、面談では丁寧かつ誠実に対応することが大切です。