ファクタリングの契約形態は大きく2社間と3社間の2種類ありますが、3社間のメリットとしてまず挙げられるのは手数料が安いことです。売掛先が契約に参加する3社間は、ファクタリング会社にとっては2社間よりも売掛金未回収のリスクが少ない契約形態なので、手数料は安めに設定されています。2社間の手数料が10~30%ほどが相場であるのに対し、3社間の手数料は1~10%ほどなので、手数料を少しでも抑えたい方に最適です。加えて、売掛金の未回収リスクが低いので、2社間よりも審査に通りやすくなっています。

また、2社間では取引先から支払われた売掛金をファクタリング会社へ振り込む必要がありますが、3社間では売掛金が取引先からファクタリング会社へと直接支払われるので手間が少ないというメリットもあります。以上が3社間の代表的なメリットとなりますが、一方で3社間は取引先の協力が得られなければ利用できません。3社間取引では取引先にも一定の負担がかかりますし、場合によっては自社に対するネガティブなイメージを持たれる可能性もあります。場合によっては、取引先との関係性が悪化する恐れもあるので、事前にしっかりと説明しておくことが大切です。

また、取引先が契約に加わる3社間ファクタリングでは契約締結に手間と時間がかかるので、スピーディな資金調達が難しいというデメリットもあります。一般的に、入金が完了するまでに1~2週間ほどかかるので、早急に現金が必要というケースには向いていません。