ファクタリングの契約方法は、大きく2社間と3社間の2種類に分けられます。どちらもメリット・デメリットがありますが、ここでは2社間ファクタリングのメリット・デメリットについて確認していきましょう。2社間のメリットとしては、まず取引先に通知をすることなく資金調達できることが挙げられます。近年、ファクタリングは企業の資金調達法として広く普及しつつありますが、取引先が売掛債権の売却を快く思わない可能性もあります。

加えて、資金繰りが厳しいのではないかという疑念を抱かれる恐れもあります。しかし、2社間ファクタリングでは取引先へ通知せずに売掛債権を売却できるので、取引先との関係性が悪化したり自社に対するネガティブなイメージを持たれることなく資金調達が可能です。また、取引先への通知を行わないという特性上、スピーディな資金調達が可能というメリットもあります。場合によっては即日での資金調達も可能なので、早急に現金が必要というケースに最適です。

一方で、2社間は3社間と比べると手数料が高いというデメリットがあります。ファクタリング会社にとって、2社間での契約は3社間での契約と比べて売掛金の未回収リスクが高いので、そのリスクに備えて手数料を高めに設定しています。3社間の手数料は1~10%ほどが相場ですが、2社間では10~30%ほどの手数料がかかります。加えて、審査に関しても3社間と比べると厳しめとなっているので、これらのデメリットについて十分に理解した上で利用することが大切です。