クレジットカードは実際にお金がなくても、後払いをすることを条件に商品やサービスを購入することができるアイテムです。同様にカードローンも後で返すことを条件に、一時的にお金を貸してくれます。こうした金融商品の契約をするうえで重要になってくるのが与信です。与信は申込者が信用できるかどうかを表す指標となっており、カードの発行会社が契約の可否や限度額を決定する上で重要な情報です。

与信は信用情報機関からのデータや、自社での利用履歴をもとに判断されます。信用情報機関には提携している金融機関からの様々な情報が届き、信用を必要とした取引をどのように使っているのか細かな記録が残っています。例えば滞納してしまったり事故を起こしてしまうと、信用情報上にもその記録が残るため、他社も滞納や事故の情報が伝わってしまいます。信用することができないと判断されると契約ができず、俗にいう「ブラック」という状態になります。

こういう状態にならないために必要なのは、自分の返済能力の範囲内で使うようにし、支出と収入のバランスを管理することです。数日程度の遅れであれば見逃してくれる金融機関も多いものの、それが何度も続いたり長期間になると記録として残ってしまうのです。一度記録が残ってしまうと、利用履歴であれば2年、事故や債務整理など重要な情報は最大で10年残ってしまいます。つまりこの記録が残っている間は、新規で信用を必要とする金融商品の契約が困難になるので、信用情報に不利な情報が残らないように注意して使うようにしましょう。